伊勢新聞

核兵器廃絶に向け連帯を 創価学会、津でパネルや被爆遺物展 三重

【広島や長崎の被爆遺物=津市一身田上津部田の県総合文化センターで】

【津】「創価学会『核兵器なき世界への連帯』展津展」(同展実行委員会主催)が26日、三重県津市一身田上津部田の県総合文化センター第一ギャラリーで始まった。パネルや被爆遺物の展示を通じて核兵器廃絶に向けた連帯を訴える。30日まで。入場無料。

創価学会インタナショナル(SGI)が核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の協力を得て平成24年に制作した展示でこれまでに21カ国90都市以上で開催。日本語版は同25年に広島で初公開され、年3―4回国内を巡回しており県での開催は初めて。

展示では縦横約2メートルのパネル20枚を3章に分け展示。12の視点から核兵器問題を考える章では、環境・経済・ジェンダーなど、それぞれの問題と実際の取り組みを1枚の左右で紹介している。広島や長崎で被爆し、熱でねじ曲がったガラス瓶や焼け残った柱時計など遺物8点の展示もある。

【テープカットする松尾総県長(左端)、一見知事(中央)ら=津市一身田上津部田の県総合文化センターで】

初日のオープニングセレモニーで、平生武史実行委員長は「核廃絶のため民衆の連帯を広めていくことが今ほど求められる時はない。本展示が核兵器のない世界に向け対話と行動を開始するきっかけになれば」とあいさつした。

来賓の一見勝之知事は「展示を通じ多くの人に核兵器の非法さ、悲惨さを分かってもらう必要がある。力を結集しより良い世界をつくりましょう」と祝辞。創価学会三重総県の松尾信秀総県長らと共にテープカットした。