令和17年国スポ決議へ 三重県議有志ら、28日に本会議採決

三重県議の有志らが国民スポーツ大会(旧国民体育大会)を令和17年に県内で開くよう求める決議案を提出していたことが26日、関係者への取材で分かった。28日の本会議で採決し、賛成多数で可決する見通し。県は決議を踏まえ、本格的な招致活動に着手するとみられる。

関係者によると、決議案は3年の三重とこわか国体・とこわか大会(全国障害者スポーツ大会)を新型コロナウイルスの影響で中止した経緯に触れ、17年に開くよう求める。

一方、財政負担などの課題から、日本スポーツ協会が大会の在り方に関する見直しの議論を進めていることに言及。見直しを求める県民の声を踏まえて「県議会でも議論が必要」と記した。

決議案は、新政みえ▽自民党▽公明党▽草莽―の4会派に所属する議員のうち、10人が連名で21日に提出した。提出者に加わらない草の根運動いがと共産党は決議案に反対する公算。

国スポの県内開催に向けた決議を巡っては、新政みえの一部からも難色を示す声が上がっていたとされる。在り方の見直しに関する記述を盛り込むことで、理解を得たとみられる。

一見勝之知事は昨年11月の県議会本会議で、国スポを令和17年に県内で開く方向で調整すると表明。日本スポーツ協会は招致の要望を受けるに当たり、議会の決議を要件としている。