伊勢新聞

出水期の災害に備え 鈴鹿市と三重県建設業協、情報伝達訓練や土のう作製訓練

【土のうを作製する参加者ら=鈴鹿市庄野町の同市河川防災センターで】

【鈴鹿】鈴鹿市と三重県建設業協会鈴鹿支部(中尾達也支部長)は24日、同市庄野町の市河川防災センターで、梅雨や台風などの出水期や災害に備え、情報伝達訓練や土のう作製訓練などをした。

この日は同支部会員と市職員、計76人が参加。

防災無線を使った情報伝達訓練のほか、全員で1袋約20キロ程度の土のう300袋を製作。

作った土のうを使い、浸水を防ぐ「改良積み土のう工法」、漏水の拡大を防ぐ「月の輪工法」、堤防の洗掘を防ぐ「シート張り工法」の3種類を実施した。

西澤俊一郎危機管理部長は「出水期に合わせて訓練できたことは有意義だった。非常時には通信手段が途絶えることもあり、防災無線を使った訓練も重要になる。いざという時には連携して対応していきたい」と講評した。

訓練後、作った土のうは市内の地区市民センターなど、計12カ所に配備した。

両者は平成17年に「緊急時における災害応急工事等に関する協定」を締結。訓練は平成21年度から実施している。