作家4人の現代根付 菰野町で展示会、動物や食べ物モチーフに90点 三重

【来場者に作品を紹介する大眞さん(右)=菰野町大羽根園のパラミタミュージアムで】

【三重郡】作家4人が手がけた現代根付約90点を紹介する展示会「森羅万象」が、三重県菰野町大羽根園のパラミタミュージアム1階、小ギャラリーで開かれている。30日まで。小ギャラリーは入場無料。

根付は、江戸時代に印籠(いんろう)や巾着を帯からぶら下げる際に使われた留め具。精緻な彫刻が施されており、明治以降の洋装の普及に伴い、実用品から次第に芸術品として人気を集めた。会場には動物や食べ物、架空の生き物、竜だったりと、さまざまなモチーフの根付が並ぶ。同ミュージアムでは、金魚をモチーフにしたアート作品を手がけるアーティストたちの作品を集めた展覧会を開催中で、作家らの遊び心でランチュウ(金魚の一種)や金魚すくいを表現した根付も展示している。

【金魚すくいをモチーフにした根付】

根付の展示会は3回目で、紫苑(しおん)さん(伊勢市)、しょうじさん(松阪市)、大眞(だいしん)さん(菰野町)に加え、初参加の信忠さん(名古屋市)が出品した。4人は、伊勢根付職人の中川忠峰さんのもとで学んだ。

同展を企画した大眞さんは「この展示会が一つの目標となっていて、刺激を受けている。見応えがあると思うので、ぜひ見に来てほしい」と呼びかけた。