【津】4月1日付で日本弁理士会東海会(名古屋市中区、会員944人)の新会長に就任した安部誠氏(61)らが24日、三重県津市本町の伊勢新聞社に小林千三社長を訪れ、注力する本年度の活動を紹介した。
同会は三重、愛知、岐阜、静岡、長野の5県の弁理士で構成する。安部会長は同じく新任の加藤光宏副会長(58)らと共に来社した。
安部会長は本年度注力する活動として、企業のブランド力を高めるデザインやトレードマークの啓発を挙げ「コロナ後幸福感が重視されるようになり、それにマッチしたブランドを作る方向に支援の軸を移している」と述べた。
工業に比べ普及が進んでいない農林水産業に関する知的財産権取得の啓発にも力を入れるとして「種苗法と商標法を使い分け有効な経営戦略を取れるよう啓発したい。愛知では農業総合試験場とのセミナーなど始めたところ。三重でも農水関係で需要があればお願いしたい」などと述べた。
小林社長は「弁理士は日本全体のために一番重要なお仕事。頑張って下さい」と激励した。