人形に感謝込め魂抜く 亀山の遍照寺で供養法要 三重

【人形供養を営む村林住職=亀山市西町の遍照寺で】

【亀山】三重県亀山市西町の延寿山地蔵院「遍照寺」(村林正裕住職)で23日、毎年6月の恒例行事「人形供養」法要が営まれた。

人形供養は、思い出の詰まった人形に感謝を込め、魂を抜く儀式「撥遣(はっけん)供養」のこと。約28年前から行っている。

村林住職(63)は、本堂に安置された「延命地蔵菩薩」の前に、百数十人が持ち寄った日本人形やひな人形、ぬいぐるみなど2千数百体を並べ、地蔵和讃と地蔵菩薩の真言「オン・カーカー・カビサンマエイ・ソワカ」、般若心経を唱え供養した。

市内の70代男性は「2年前に亡くなった妻が持っていた日本人形ともそろそろお別れをと思い、持ってきた」と手を合せて拝んでいた。