2024年6月22日(土)

▼「出生率1・20で過去最低」のショックが続いている。出生数も婚姻数も過去最低で人口減は止まらない。本県も1・29と前年の1・40を下回って過去最低を記録した

▼東京都はなんと0・99となり、「婚活マッチングアプリ」が話題になっているが、本県ではすでに導入済みだ。この他、「みえの縁むすび地域サポーター」募集など結婚支援策を展開中だが、その効果は期待薄

▼少子化は未婚化が原因。背景には、結婚したくてもできない若者の貧困化がある。いまや高年収世帯しか子育て世帯が増えていない。中間層の年収300万~400万円の若者の婚姻数は減っている。よって、自治体がいくら機会をつくっても解決にならない。日本は、結婚、子育てで生活が困窮化する未来しか描けない国になってしまった

▼少子化・人口減は世界的傾向。移民国家を例外として、欧州各国も1・0台、中国1・20、韓国0・9だ

▼政府の「異次元の少子化対策」は口先だけ。はっきりしていることは二つ。このままでは少子化はさらに進むこと。子どもが生まれず移民も拒否なら、日本は全体で貧しくなるしかないことだ。