ごかつら池どうぶつパーク改修完了 29日にオープン 多気町民に披露 三重

【アルパカと触れ合う子どもたち=多気町五桂のごかつら池どうぶつパークで】

【多気郡】三重県の多気町は21日、改修が完了した同町五桂の「ごかつら池どうぶつパーク」の完成披露式典を開いた。27日まで町民だけ入園でき、29日にオープンする。

動物園は平成5年に開園した。当初は観覧車があり、ゾウやライオン、トラも飼育していたが、いずれもなくなり、老朽化に伴う改修を昨年から進めた。園全体の3分の2をリニューアルし、総工費は約5億2千万円。

新たにオオサンショウウオなど4種が加わり、33種75匹を飼育する。屋根のある「おいないぞーん」を新設し、ワオキツネザルなどを楽しめる。ヤギが斜面を上り下りするのを見学する「わいわいスロープ」を設けた。ヘビ類やトカゲ類の「どきどきるーむ」や、ウサギやフクロモモンガの「きゅんきゅんるーむ」、アルパカとヒツジの「もこもこぞーん」などがある。

「おやつタイム体験」や「ナイトzoo」などを開催する。

入園料はこれまでと比べ100円安く、中学生以上900円(町民800円)、4歳―小学生500円(同400円)。火曜休園。

【くす玉を割ってリニューアルを祝う久保町長(左)と園児ら】

久保町長は「子どもたちがいっぱい来て、動物と触れ合い、共生を感じてほしい」と来場を呼びかけた。

髙橋文彦園長は「人と動物、生態系の健康はひとつという『ワンヘルス』がコンセプト。本物を見るのが一番衝撃的。みんなに愛される動物園をつくっていきたい」と意気込みを語った。

町内の保育園児らが31年前の開園ソングを改作した「どうぶつパークのうた」を歌い、久保町長らとくす玉を割って完成を祝った。早速園内を巡り、ヒツジやアルパカと触れ合った。