西鉄運輸が鈴鹿に支店 市と立地協定 四日市から移転 三重

【協定書を手にする(左から)末松市長、田中社長=鈴鹿市役所で】

【鈴鹿】物流業の西鉄運輸(本社・福岡県福岡市、田中英二郎社長)は21日、三重県鈴鹿市と立地協定を締結した。同社は同市平野町に三重支店を移転新設し、24日から自動車関係の輸送業務で操業開始する。

協定では、新たな事業所の操業による地域発展への寄与や雇用への配慮、公害発生のない万全の措置などを取り決めた。

もともと三重支店は四日市市楠町の沿岸部にあったが、大規模災害発生時の津波被害を考慮し、内陸部の移転候補地を検討していた。

また主力顧客が鈴鹿市御薗町の工業団地にあるため、市内に支店を開設することで、顧客との間の移動時間短縮や乗務員の拘束時間削減ができると市に相談。

移転先は以前物流企業の倉庫があった私有地で、市が仲介した。敷地面積約1500平方メートルで、2月に工事着工。今月完成し、事務所とトラック13台分の駐車場を設けた。

同日、同市役所で協定締結式があり、末松則子市長と田中社長が出席。末松市長は「産業基盤の充実を重点施策として打ち出す本市にとって大変心強い」、田中社長は「自動車産業が盛んなこのまちで事業所を開設できることは意義深い」とそれぞれあいさつし、協定書に署名した。