高校生講師のPC教室好評 四日市商高、地域住民へ丁寧に指導 三重

【生徒に教わりながらパソコンを操作する参加者=四日市市尾平町の四日市商業高校で】

【四日市】三重県四日市市尾平町の四日市商業高校で、地域の人に向けたパソコン教室が開かれている。生徒が付きっきりで指導し、参加者からは「教え方が丁寧」「分かるまでじっくり教えてくれる」などと好評だ。

パソコン教室は課題研究の授業の一つで、同校で10年ほど続けられている。5月30日から始まり、9月12日までの全5回。3年生19人が講師役を務め、高齢者や主婦など16人が学んでいる。

3回目が20日にあり、この日はワードを使って手紙を書いた。参加者はパソコンのフォルダーに入った6種類の便箋の中から気に入ったものを選ぶと、便箋にけい線を引き、文面を考えながら文字を打った。季節の便りや孫に向けての手紙を書き終えると、印刷した。

リーダーを務める森安宏奈さん(17)によると、パソコンの使い方が全く分からない参加者もいるので「難しい用語や言葉はなるべくさけ、丁寧な言葉遣いを心がけている」という。

次回は9月5日で、カレンダーを作製する予定。同市ときわの山本広美さん(76)は「(生徒たちは)ちょうど孫と同じくらいで、親しみが持てる。毎回教室に来るのが楽しみです」と話した。