伊勢新聞

町野選手が帰郷「家族とゆっくり」 サッカー日本代表 伊賀市長を訪問 来季独1部向け抱負

【岡本市長(右)に今季の成績を報告した町野選手=伊賀市役所で】

【伊賀】サッカー日本代表でドイツ2部ホルシュタイン・キールのFW町野修斗選手(24)は20日、出身地の伊賀市役所を訪れ、岡本栄市長と宮崎寿副市長に今季の成績を報告した。

昨夏にJ1湘南ベルマーレから完全移籍でキールに加入すると、31試合に出場して五得点四アシストをマーク。チームは21勝5分け8敗の2位で史上初の1部昇格を決めた。

町野選手は「個人の結果には満足していないが、昇格後の街の盛り上がりには感激した」と振り返り、「伊賀では家族とゆっくりしたい。落ち着いた場所なのでリフレッシュできる」と相好を崩した。

初の海外挑戦となった今季は「言葉の壁や食事の違いに戸惑い、苦戦した」とし、「来季は一部で試合に出続け、得点とアシストを合わせて七~十くらいを目指したい」と抱負を語った。

岡本市長は「(ゴールパフォーマンスの)忍者ポーズを継続して、海外に伊賀を広めてください」と話し、宮崎副市長は「先発出場が多かったと思う。来季の活躍も期待しています」と激励した。

父の理さん(62)は、今季の全試合をテレビで観戦したという。「筋トレで体が強くなり、徐々に良くなっていった。良いパスも出て、チームに貢献できていたと思う」と笑顔で話した。

町野選手は履正社高2年生で高校選抜に選ばれ、卒業後に横浜F・マリノスに加入。ギラヴァンツ北九州を経て、令和3年に湘南ベルマーレに完全移籍すると、翌年は日本代表に初選出。W杯のメンバー入りも果たした。