アジサイのTシャツ販売 津の就労支援施設 通所者が手作業で製作

【職員とシルクスクリーンプリントをする森本さん(右端)と乾燥する奥田さん(右から3人目)、左端は後藤代表=津市戸木町の「風早の郷」で】

【津】三重県津市戸木町の社会福祉法人が運営する就労継続支援B型「風早の郷」が、同町の花園「かざはやの里」のアジサイをプリントしたTシャツを製作している。花の名所検索サイト「はなまっぷ」(四日市市城東町、後藤有紀代表)とコラボし、同サイト掲載の写真を活用。四色各五サイズ展開で1枚税込み2千円。7月15日まで同花園の売店で販売する。

【花園「かざはやの里」の写真をプリントしたTシャツ(中)とアジサイ模様をプリントした商品=津市戸木町で】

同花園は同施設と運営母体が同じで、施設利用者が施肥や剪定(せんてい)を担う。後藤代表(44)が親交のある同花園に写真を活用した新たな取り組みとしてコラボTシャツを打診し初めて実現した。

広大な花園でスプリンクラーの水を浴びるアジサイの写真を、普段使いしやすいようモノクロのシルクスクリーンでプリント。同サイトのロゴを入れたアジサイ模様のTシャツとバッグもある。

全て手作業で、プリントは森本竜輔さん(24)が、乾燥と袋詰めは奥田那保さん(18)が担当。細やかな作業が得意な2人が選ばれたといい、森本さんは「難しいが楽しい。年齢問わずいろんな人に着てほしい」、奥田さんは「自分が選ばれてうれしい。観光バスで来た人にも着てほしい」と話す。

後藤代表は「花園を造る人がいるおかげできれいな写真が撮れる。Tシャツを通して障害のある方が花園を造るために頑張っていることが伝わるといい」と話した。