伊勢新聞

ツバメの巣見守りで感謝状 伊勢の「ぎゅーとらラブリー藤里店」に日本野鳥の会 三重

【ツバメの巣の前で吉崎さんから感謝状を受けた北地店長(左)=伊勢市のぎゅーとらラブリー藤里店で】

【伊勢】三重県伊勢市藤里町のスーパー「ぎゅーとら ラブリー藤里店」が19日、地域の買い物客らと共にツバメの巣を見守り続けているとして、公益財団法人「日本野鳥の会」から感謝状を受けた。

【手作りの台座の上に作った巣で子育てするツバメ=伊勢市のぎゅーとらラブリー藤里店で】

同店では毎年、春先になるとツバメが巣作りを始める。現在、巣は軒先などにある5カ所。衛生面から巣を作らせない対策をとる施設も多い中、巣の近くにカラスよけを付けたり、巣が崩れ落ちないよう常連客が手作りした木製の台座を設置するなど、毎年、ひなが無事に巣立つよう見守り続けている。

この日は、「日本野鳥の会三重」監事の吉崎幸一さん(72)らが来店し、北地文彦店長に感謝状を手渡した。

北地店長は「毎年楽しみにしているお客様も多い。ツバメが来ると縁起がいいとされる。今後も温かく見守っていきたい」と話していた。

感謝状は、同会がツバメと人との共存を願い、巣や生息環境を見守る団体などに贈っている。今年度、県内では同店を含む2団体が選ばれた。

吉崎さんは「ツバメの見守りが、ほかの生物や自然との共生、保全につながればうれしい」と話した。