牛乳パック容器のかき氷 伊勢の山村乳業、夏季限定で販売 三重

【牛乳パックに入れて提供する新商品のかき氷「山村氷」=伊勢市の山村みるくがっこう外宮前店で】

【伊勢】三重県伊勢市の乳製品メーカー「山村乳業」が、牛乳屋ならではのかき氷「山村氷」を夏季限定で販売を始めた。自社の牛乳で作った濃厚な味わいの練乳をたっぷり使い、牛乳パックを利用したユニークな容器に盛り付け、1個500円(税込)。「物価高騰の中、お店の味をワンコインで楽しんで」とアピールしている。

500ミリリットル用牛乳パックの上部を切り取った容器に、ふわふわと口溶けの良いかき氷、自家製練乳、同店人気のソフトクリーム、つぶあん、冷凍フルーツを、幾層にも重ねた。直営店「山村みるくがっこう」内宮前店、外宮前店の2店で味わえる。

近年、価格が1000円を超える高級なかき氷も登場する中、「安くておいしく、見映えする」かき氷を提供したいと、アイデアを練った。コストを抑えるため、氷も自社で製造。水を沸騰させて不純物を除き、マイナス2度ほどの温度で4、5日間かけてゆっくり凍らせることで、削った時にふわっとした食感を出すことができた。また、牛乳パックを容器にしたことで、プラスチック容器より熱伝導率が低く、溶けにくいため食べ歩きにも向いているという。

広報担当の山村卓也さんは「高級なかき氷は手が出ない、サイズが大きくて食べきれないという声は多い。ワンコインで、子どもからお年寄りまで幅広く味わってほしい」と話した。販売は9月末まで。