特殊詐欺被害を防ぎお手柄 いなべ署、コンビニ店員2人に感謝状

【感謝状を手にする(右から)新納さん、オーナーの川田さん、井畑さん=いなべ署で】

【いなべ】いなべ署は18日、特殊詐欺の被害を防いだとして、いなべ市北勢町阿下喜のミニストップいなべ阿下喜店と、店員の井畑律子さん(55)、同新納(にいの)洋子さん(57)に感謝状を贈った。

5月22日午前10時半ごろ、来店した80代女性が5万円分の電子マネーカードの購入を申し出た。新納さんが購入理由を尋ねると、女性は「パソコンがウイルスに感染し、修理に必要と言われた」と答えた。詐欺を確信した新納さんは井畑さんに相談し、署に通報した。

女性の携帯電話には犯人からの電話がつながった状態で、かなり動揺していた。新納さんが通報している間、井畑さんは女性に声をかけて落ち着かせた。

署で贈呈式があり、新家政紀署長がオーナーの川田晃輔さん(43)と井畑さん、新納さんに感謝状を手渡した。

新納さんは「テレビのニュースで見た通りで、こんな身近な所で詐欺が起きるなんて。とにかく被害を防げて良かった」と話した。