平仮名で名字だけに 松阪市、職員名札表記を変更 三重

【平仮名で名字だけの名札を示す竹上市長=松阪市役所で】

【松阪】三重県の竹上真人松阪市長は17日、同市役所で定例記者会見に臨み、職員の名札の表記を7月1日から、漢字でフルネームから、平仮名(外国籍は片仮名)で名字だけに変更すると発表した。職員の個人情報の保護や、カスタマーハラスメント防止が狙い。

県内14市の中では漢字と平仮名の表記が混在し、桑名市など4市は名字だけにしているが漢字という。

対象は病院、消防を除く市長部局と市教委の正規・会計年度任用職員の約2千人。所属と役職はそれぞれ1行で記載し、兼務は載せず一つだけに絞る。松阪木綿柄を両端にデザインしている。名札入れがひっくり返っても分かるように表裏に入れる。

竹上市長は「漢字、平仮名、ローマ字併用など議論が分かれたが、平仮名が一番分かりやすい」と説明。「市民16万人弱のうち外国籍は5千人。対応がしやすくなる」「職員に一緒の名字の人がいるが、仕事や担当で区別できる」と話した。