<東海高校総体・三重県勢>伊賀白鳳・三平が意地の初V 陸上5000メートル

【陸上競技男子5000メートル優勝の三平弦徳(伊賀白鳳=右端)、決勝の残り1周を切ってラストスパートをかける=岐阜メモリアルセンター長良川競技場で】

東海高校総体の陸上競技男子5000メートルで伊賀白鳳3年の三平弦徳が初優勝し、前身の上野工時代を含めて同校から9人目の東海総体覇者に。第63回大会の優勝者で、東京五輪男子マラソン代表の中村匠吾ら大先輩に並んだ。

東海4県の予選記録を集計した事前のランキングでベスト10に入れなかった。「(全国高校総体に出場できる)6番以内を」目指してスタートを切ると、先頭集団で粘り強く走った。

6位以内に絞られた残り1周。ラストスパートをかけて2位以下に1秒以上の差を付けてゴールした。タイムは14分30秒台の自己記録に届かなかったがシーズンベストの14分43秒93。「暑さに負けない力がついてきた。冷静に対応できた」と手応えを示した。

「意地を見せたかった」。41位でフィニッシュした昨年暮れの全国高校駅伝以降、駅伝主将に就任した。過去全国3位の実績を持ちながら近年低迷する同校を率先して盛り上げたいと、練習も、より意欲的になったと言う。

今年は全国高校駅伝に連続出場することと中村選手の持つ県高校駅伝の1区区間記録の更新が目標だ。「夏場に土台を固めてもう一段階ギアを上げられるよう頑張る。インターハイは5000メートルの県高校記録の更新を目指す」と力を込めた。