陸上競技の東海高校総体男子400メートル障害で伊勢3年の垣内太陽が初優勝した。「目標は(6位以内で)インターハイに行けたらいいなと思っていた。信じられない」と笑顔をはじけさせた。
400メートル障害には高1から取り組む。1年秋の県高校新人大会で準優勝するなど早くから頭角を現す一方で、相次ぐケガに悩まされてきた。
岐阜が会場だった1年秋の東海高校新人大会は1台目のハードルでつまづき、左ハムストリングの肉離れなどで練習からの離脱を余儀なくされている。
故障が癒えた昨年の冬から今年の春先にかけて、じっくり練習が積めたことが高校最後のシーズンの好成績につながった。
東海総体では準決勝で53秒台の記録を出して全体の4、5番手につけると、決勝で52秒82の自己新記録をマーク。本来は「前半型」だが、この日の決勝は後半になっても勢いが衰えなかった。
ハードルの「8台目を超えた辺り」で首位の選手に並ぶとその後もぐんぐん加速した。「この時のために、アップ前に500メートルを全力で走る練習をしてきた。その努力が実った」と喜んだ。