伊勢新聞

がん患者支援「アピアランスケア」紹介 県美容組合亀山支部が体験会

【アピアランスケアについて講演する(右から)大川さん、川瀬さん、伊藤さん=亀山市御幸町の市立図書館で】

【亀山】三重県美容組合亀山支部(松谷秀嗣支部長)は15日、亀山市御幸町の市立図書館で、がん患者支援「アピアランスケア体験会」を初めて開催した。市民ら約25人が参加した。専用ウィッグの使用方法や爪のケアをするネイル体験もあった。

アピアランスケアとは、がんやがん治療により、外見(見た目)が変わっても、心地よく生活を送ることができるよう支えることをいう。

県立総合医療センターの看護師、大川恵美さん(54)、川瀬佐登美さん(49)、伊藤江津枝さん(53)の3人が、がん治療とアピアランスケアについて講演した。

大川さんら3人は「がん治療により、脱毛や皮膚、爪が変化することで外見が変わり、気持ちがつらくなる。信頼できる情報を得て、その時に必要な正しい情報を知ることが重要」と述べ、「患者と一緒に生活に合わせたケアに取り組んでいる」と語った。

松谷支部長は「支部に加盟する25店舗で、がん患者に寄り添った支援として、県と市のがん患者医療用ウィッグ等購入費支援事業助成金を紹介し、アピアランスケアの重要性を知ってもらうことに心がけている」と話していた。