NPO支援の寄付呼びかけ 津西高生と市民活動センターが取り組み 三重

【川北センター長(右から2人目)の助言を受けながら意見を出し合う生徒=津市河辺町の県立津西高で】

【津】県立津西高(津市河辺町)2年生の4人が、津市市民活動センターと協働し同市内のNPOへの支援を呼びかける事業に取り組んでいる。寄付金の募集から団体の審査、贈呈まで一連の活動を通じて市民活動への理解を深める。

興味ある分野について自ら考え調べる力を育てる同校2年生の探究学習の一環。4月に始まり、同センター職員の助言を受けながら県内のNPOの成り立ちや課題を調べ、事業名を「ともにつながろう!未来を応援寄付金」と名付けた。

四回目となる14日には、寄付集めのチラシに載せる事業名への思いについて、誰かが幸せになる▽行政の力では助けられない人を助ける▽支援される人とする人がつながる―など意見を出し合った。

今後は一口500円、目標額15万円で寄付を募り、並行して支援を受けたい団体を募集する。7月中旬に生徒四4人と大学教授ら有識者で一次審査、8月のプレゼンテーションを経て3団体を選び各5万円を寄付する。

長﨑りかさん(16)は「福祉に興味がありこの学習を選んだが思ったよりNPOのことを知らなかった。(審査では)活動への思いが強くつながる気持ちが強い団体を選びたい」と話した。

同センターの川北輝センター長(44)は「高校生にとってNPOは知らない存在。預かったお金を寄付する重みも含め、団体を深く知り応援する気持ちにつながれば」と期待した。