伊勢新聞

三重県消防学校で合同訓練 四日市と鈴鹿、特殊災害対応

【放水訓練をする参加者ら=鈴鹿市石薬師町の県消防学校で】

【鈴鹿】鈴鹿市石薬師町の三重県消防学校で13日、コンビナート施設の火災など、特殊災害の対応に特化したエネルギー・産業基盤災害即応部隊「ドラゴンハイパー・コマンドユニット」の合同訓練があり、四日市北消防署北部分署と鈴鹿市中央消防署の計25人が、大容量送水ポンプ車や大型放水砲搭載ホース延長車の取り扱いについて訓練した。

同部隊は東日本大震災での教訓を踏まえ、平成26年度に四日市市消防本部に設置。大規模災害発生時には、鈴鹿市消防本部も緊急消防援助隊の消火小隊として活動に参加する。

合同訓練は円滑な活動に向けた両市の連携を図るのが狙い。年1回実施し、11日にもあった。

参加者らは大容量送水ポンプ車や鈴鹿市の消防車両と直径15センチ、延長50メートルのホース6本をつなぎ、この日は1分間に6500リットルを放水。遠距離から大容量の放水により、効果的な延焼防止と迅速な消火につなげる訓練をした。

最後に、鈴鹿中央消防署北分署の伊藤博分署長は「特殊な機器のため取り扱いには継続した訓練が必要。いざという時には連携が大事になる」と講評した。