【津】三重県津市一志町の山口ちえ子さん(77)が、身近な材料を再利用するアイデアや省エネのヒントをまとめた「みんなで楽しむエコかるたとリメイクの本」を文芸社(東京都新宿区)から自費出版した。「もったいないの気持ちを次の世代に伝えられたら」と話す。A4判変型63ページで税別1800円。
山口さんは元電力会社社員。環境問題や地球温暖化について啓発する部署で勤務し、定年退職後は手芸の技術やカラーコーディネーターの資格を生かして地元の公民館などでリメークの講師を務めた。現在は「手作りの会」を主宰し、毎年作品展を開いている。
著書では自身が考案したリメークの手順を型紙と共に約50点紹介。乳酸菌飲料の空容器で作る招き猫、軍手で作るえとのぬいぐるみ、ネクタイで作るネックレスやかばんなど多岐にわたる。巻頭に作品の写真を載せ、初心者も作りやすいよう用語の説明を入れた。
また「『い』いつかはなくなる化石燃料」「『の』残り湯を活用しよう洗濯に」など生活のヒントを短く標語にした46点の「エコかるた」をあいうえお順に掲載している。
「いつか本にまとめたかった」という山口さんは「物の命を大切に、もう一度生かす気持ちを若い世代に伝えたい」と話している。問い合わせは文芸社=電話03(5369)3060(代)=へ。