パール倶楽部が総会 漆工芸塗師の山本さん講演

【通常総会参加者ら=津市丸之内の東洋軒本店で】

【津】三重県内のビジネス、芸術文化、ボランティアなどの各分野で活躍する女性らが、異業種交流や自己研さんを通じて社会貢献を目指す「伊勢新聞パール倶楽部」(久保敦子会長)は11日、津市丸之内の東洋軒本店で2024年度通常総会&講演会を開き、昼食会で交流を深めた。

同倶楽部に所属する31人中14人(内15人が委任状提出)が出席。議事では、昨年度の事業・収支報告と本年度の事業計画・予算計画についての4議案を承認した。本年度の事業として、地震被害に遭った石川県輪島市の輪島漆器商工業協同組合に義援金を送った。

総会後、「桑名と漆塗り」と題して、江戸初期から続く漆工芸「塗師音」の6代目で、桑名市無形文化財技術保持者の山本翠松さん(74)が講演。伝統のイジイジ塗りで仕上げた「かぶら盆」を会場に展示して、時代と共に大衆向けに推移してきた漆工芸の歴史を解説した。

【漆工芸について語る山本さん=津市丸之内の東洋軒本店で】

山本さんは、桑名の石取祭車をはじめ各地の山車神輿などを手がけ、皇室や伊勢神宮などに印籠や桑名盆などの作品を献上、献納している。