【亀山】三重県立亀山高校(廣島朗校長)の総合生活科3年生38人の校外実習が12日から、市内の飲食店や保育、福祉施設など計24カ所で始まった。18日まで。実習は、実際に職場で体験、見聞することで、働く厳しさや喜びを学び、知識や技術を深めて、職業人としての自分の将来を考えるのが目的。
同市御幸町のJR亀山駅前の洋菓子店「瑞宝軒」(伊藤晴之社長)では、木村未希さん(17)と安藤千春さん(18)の2人が、開店前の店内のテーブルやイスの拭き掃除をした後、商品「バウムクーヘン」を入れる箱の組立などを体験した。
木村さんは「大人の人と一緒に働くのは初めてですが、この経験を今後に生かしたい」、安藤さんは「お菓子がどのように作られるのかを、実際に見れるのがうれしい」と話していた。
伊藤社長(57)は「高校生2人には、体験であっても、お客さまにおいしい商品を届ける気持ちを持ってもらい、数日間ですが、働くこととはどういうことかを得てもらえれば」と話した。