マイナ活用、救急迅速化へ 鈴鹿市消防で実証スタート 三重

【専用のタブレット端末で閲覧できる医療情報の見本=鈴鹿市飯野寺家町の市消防本部で】

【鈴鹿】鈴鹿市消防本部で11日、三重県内初となる国の「マイナンバーカードを活用した救急業務の迅速化・円滑化に関する実証事業」が始まった。

実施期間は約2カ月間の予定。今後、7月26日からは四日市市消防本部、8月9日からは津市消防本部でもそれぞれスタートする。

マイナンバーカードから医療情報を閲覧できる専用のタブレット端末は、市内に9台ある救急車に配備してあり、期間中は救急搬送時に傷病者の同意のもと、救急隊員が病歴やかかりつけ医、服用薬などを正確に把握することで、搬送中の適切な応急処置や搬送先病院での治療の事前準備につなげるとともに、同意の可否や搬送時間など、効果の分析に必要なデータを収集する。

本人に意識がない場合や生命に危険がある場合は、同意不要となる。

市消防本部消防課の村田暢彦課長は「マイナ保険証の普及率が上がれば、活動がより迅速化する」と話した。