伊勢新聞

手足口病「警報レベル」に 患者数増、三重県が注意喚起

三重県は11日、子どもを中心として夏に流行する「手足口病」の患者数が「警報レベル」に達したと発表した。さらに患者が増える可能性があるとして、手洗いなどの予防を呼びかけている。

小児科がある45医療機関の報告によると、3―9日の患者数は1医療機関あたり平均8・67人。前週から3・85人増加し、国立感染症研究所が定める警報レベル(5人)を超えた。

県内が警報レベルに達するのは、令和元年の6―8月以来、五年ぶり。先々週(5月27日―6月2日)時点では既に12府県が警報レベルに達するなど、全国的にも感染が広がっている。

県は「保育施設や幼稚園では特に注意が必要」とし、こまめな手洗い▽症状がある人との密な接触を避ける▽おむつ交換時は排せつ物に触れないようにする―などの対策を呼びかけている。

手足口病は、手のひらや足の裏、口の中に発疹が現れるウイルス性の感染症。5歳以下の子どもを中心として、夏場に流行する。ほとんどは数日で治るが、まれに髄膜炎や脳炎を併発する。