伊勢新聞

SDGs、ホテル事例を紹介 津で勉強会、フードロス削減や地産メニュー 三重

【SDGsの取り組みについて講演をする惣明総支配人=津市万町津の日本政策金融公庫津支店で】

日本政策金融公庫津支店農林水産事業は10日、三重県津市万町津の日本政策金融公庫津支店で「SDGs(持続可能な開発目標)を考える勉強会」を開いた。鳥羽国際ホテルや「NEMU RESORT(ネムリゾート)」を運営する伊勢志摩リゾートマネジメントの惣明福徳総支配人が講演し、同公庫や東海農政局三重県拠点の職員16人がSDGsや地域活性化について学んだ。

同支店農林水産事業は県内の農林推進事業者支援に役立つ知見を得るために同三重県拠点と定期的に勉強会を開催。今回は県が主催する令和5年度「三重のサステナブル経営アワード」表彰企業の伊勢志摩リゾートマネジメントから同社のSDGsの取り組みを学ぼうと企画された。

講演で惣明総支配人は社内でSDGsコンテストを開催し、従業員のアイディアから生まれた様々なSDGs活動に取り組む従業員満足度向上の取り組みや使えないチーズケーキを活用して作ったパンの販売をするフードロス削減の取り組みなどを紹介。

観光業を通じた地域活性化として県産に極力こだわったメニューや商品構成に取り組んでいることも挙げ、「ブランド化をしたら地元供給量が少なくなる」と県産食材を活用する上での課題を指摘。「良いものは適正価格で仕入れるので、安定した供給を確保してほしい」と県内の食品生産者に要望した。