児童らオペラに触れる 亀山・井田川小で「鈴々楽団」コンサート 三重

【オペラを披露する(右から)嶋原さん、佐波代表、村山さん=亀山市みどり町の市立井田川小学校で】

【亀山】三重県の亀山市文化会館は10日、同館のアウトリーチ事業として、同市みどり町の市立井田川小学校で、「ふれあいコンサート」を開き、音楽ユニット「鈴々楽団」がオペラを披露し、4年生130人がオペラに触れ親しんだ。

平成20年度から実施しているアウトリーチ事業とは、音楽や芸能などに携わるピアノや和太鼓奏者、声楽家、落語家など各専門分野の人らが市内の小中学校に出向き、ふれあいコンサートを開き、子どもらに興味を持ってもらうのが目的。

同楽団は令和4年、県内の女性声楽家と男性ピアニストで結成。本年度から「アウトリーチ事業」に参加。同コンサートには、加太小と亀山東小学校に続き、3校目となる。

この日は、同楽団の佐波真奈己代表と嶋原美友紀さんの2人の声楽家、ピアニストの村山響さんの計3人が、「カルメン前奏曲」やブルグミュラー作曲「アラベスク」、ホフマン物語より「オランピアのアリア」など歌劇5曲を披露した。指揮者などの体験もあった。

オペラについて佐波代表は「オペラはイタリア語で歌劇の意味。舞台ではマイクを使わずに、生声でせりふを歌で奏でます」と説明し、「オペラに興味を持ってもらえれば」と呼びかけた。

4年生女児は「5歳からピアノを習っていて、アラベスクは知っていた。間近で見れて楽しかった。」と話していた。