議決ない契約「大問題」 三重県議長、伊勢市の県工事委託で

稲垣昭義三重県議会議長は7日の定例記者会見で、伊勢市が必要な議決を経ずに工事の委託契約を県と結んでいたことについて「大きな問題。しっかりとただしてもらう必要がある」などと述べた。

稲垣議長は「議決は非常に大事。他の自治体とはいえ、行政が執行するに当たって議決を得ていなかったことは大きな問題だと思う。しっかりとただしてもらう必要がある」と述べた。

市が議決を得ていないことを把握していなかった県に対しても、県議会の田中智也議会運営委員長が「しっかりと確認するように」と指摘したことを取り上げて「私も同様に思う」と語った。

また、この委託契約に関連する議案の委員会付託を見送っていることについては「議案の前提となる市議会の議決がまだだったことが判明し、動向を注視する必要があるため」と説明した。

問題を巡っては、伊勢市は令和2年から宮川橋の架け替え工事を県に委託する契約を県と結んでいるが、条例などで規定される市議会の議決を得ていなかったことが今月3日に判明した。