【四日市】三重県四日市市の森智広市長は4日の定例記者会見で、地域ブランド「泗水十貨店」第2弾商品が完成し、販売を開始すると発表した。「泗水十貨店」は新たな四日市土産を確立させる目的で、地域の伝統・文化を生かした地場産品や特産品など、選ばれた事業者こだわりの商品を集めたブランドで、昨年度と本年度に期間限定販売と調査を行い、来年度の正式販売開始を目指している。昨年度は8商品を販売し、年間目標売上440万円に対し、800万円を超える売上があったという。
第2弾商品は、①「果のまま 梨 贅沢タルト」②焼きかぶせ茶菓子③「ひとしずく(大)ほたる碗(わん)」(急須とわんのセット)④オリブ透明石けん⑤泗水ようかん―の5商品で、12日から近鉄百貨店四日市店2階プラグスマーケットで、13日からじばさん1階名品館で、いずれも来年3月25日まで、昨年から販売している8商品と併せて13商品を常設販売するほか、15―17日には天王寺公園エントランスエリア「てんしば」(大阪市)で開かれる「万博300日前! あべてんフェス」でイベント販売する。また、市は来年度の正式販売に向け、認定商品を公募することも発表し、20日には事業者説明会を開く。
森市長は「本年度の売上目標は1千万円。2年目も成功させて、来年度の正式販売につなげていきたい」と述べた。
さらに、同市諏訪栄町のスターアイランド跡地に近鉄グループ(大阪市)が建設予定の複合ビルへの新図書館設置を先ごろ断念したことについて「新図書館候補地の議論を始めたころは、JR四日市駅前の再開発が具体化する前だったが、再開発プロジェクトはここ何年かで大きく動き、今後描ける絵も変わってくる。中心市街地で他に適当な場所がないか候補地を探していく」と強調。
その上で「新図書館は当初2028年度開館予定だったが、今後は単独設置で検討することとなり、近鉄ビル内への設置よりも工期が短くなる。工期短縮によって時間を吸収できるので、候補地決定が大きく遅れなければ、開館時期は当初の開館時期プラスアルファくらいで収まるのではないか」と見通しを語った。