伊勢新聞

国道306号沿い美化へ意見交換 亀山・昼生まち協、ポイ捨て減らず 三重

【「R306美化運動」について話し合う出席者ら=亀山市下庄町の昼生地区コミュニティセンターで】

【亀山】三重県の亀山市昼生地区まちづくり協議会(松尾義久会長)は3日、同市下庄町の昼生地区コミュニティセンターで、同地区内の国道306号沿いのごみポイ捨て防止に取り組む「R306美化運動」について検討会を開いた。

同協議会から松尾会長と環境部長ら計6人と市環境課職員3人、国道を管轄する県鈴鹿建設事務所職員2人が出席し、それぞれの立場で意見を出し合った。

同協議会環境部は、国道306号のスーパーセンターオークワサウス亀山店―ファミリーマート鈴鹿三宅町店区間(約2・5キロ)で令和2年9月から毎月一度、美化運動の一環としてポイ捨てされたごみの清掃活動を実施している。

市はごみ捨て防止対策として同6年5月、「ポイ捨て カメラ監視中」の看板50枚と監視カメラ2基を同区間に設置した。同協議会は市環境課を通じて、市地区衛生組織連合会と横断歩道橋に掲げる横断幕の作製を検討しているという。

依然ごみが減らない原因として、同区間の歩道の雑草を除去することで、ごみ捨てする人の美化への意識につながるとした防草対策について、同事務所保全室保全課の松本一彦課長は「舗装と縁石の隙間に生えている雑草(土砂だんご)を取り除く作業に着手する予定で検討している」と語った。

松尾会長(69)は「以前はペットボトルや空き缶などのごみが多かったが、最近は食べた弁当のごみが多く、カラスが散らかすなど目に余る状態です」といい、「今後は、同地区内の事業所などにもごみ拾いの協力を仰ぎ、美化運動活動を展開する」と話した。