共産党三重県委員会の事務所(津市桜橋1丁目)が2日、津市船頭町津興の薬局跡地に移転した。旧事務所の老朽化に伴う対応。新事務所で開所式があり、党員ら約60人が移転を祝った。
県委員会によると、築49年の旧事務所が老朽化していたことを受けて移転を決めた。建物の購入など、移転の費用は旧事務所を売却したり、党員にカンパを募ったりして賄うという。
新事務所は延べ約660平方メートルで鉄骨2階建て。薬局だった建物を改修し、1階は多目的ホール、2階は事務スペースとした。党中部地区委員会と日本民主青年同盟県委員会も入る。
党県委員会の大嶽隆司委員長は開所式のあいさつで「安全を最優先にした近寄りがたい事務所から一変した」とした上で「今は党が躍進するチャンス。新事務所を拠点に戦おう」と訴えた。
井上哲士参院議員=比例区=や本村伸子衆院議員=比例東海=らが来賓で出席。井上参院議員は祝辞で「移転の費用をカンパで賄うことは、カネで動く自民党政治との違い」と評価した。