【伊勢】災害時に被災地に派遣される日本赤十字社の「赤十字救護班」の任命式が30日、三重県伊勢市船江の伊勢赤十字病院であった。
救護班は、医師や看護師、事務を担当する主事ら計6人で構成。県内では、同病院に8班、県赤十字血液センター(津市)に1班を編成する。1年ごとに班員が任命され、研修や訓練を受けて有事に備えている。能登半島地震の被災地では、救護所での被災者の手当や、避難所の巡回診療などにあたった。
この日は、同病院の医師や看護師ら48人が任命を受け、日本赤十字社三重県支部の山川晴久事務局長から、医師の井上良哉さん(35)が代表で任命書を受け取った。
井上さんは、能登半島地震の被災地での活動経験から「日頃からの備えの大切さを実感した。大災害は、いつ起きるか分からない。有事の際はいち早く駆けつけ、住民の皆さんの力になれるよう尽くしたい」と話した。