「伝統産業発展に貢献」県文化賞受け大杉さん 鈴鹿市長に報告 伊勢型紙彫型画家

【末松市長に受賞を報告する大杉さん(右)=鈴鹿市役所で】

【鈴鹿】三重県の文化振興に貢献したとして、4月に「第23回県文化賞」の文化奨励賞を受賞した鈴鹿市寺家3丁目の伊勢型紙彫型画家、大杉華桜さん(32)が29日、同市役所を訪問。末松則子市長に受賞の喜びや今後の抱負などを話した。

伊勢型紙彫型画は伊勢型紙の技法などを使って制作した美術作品。

大杉さんは伊勢型紙彫型画の発案者である祖父の大杉華水氏から技術を受け継いだ。令和元年から伊勢型紙彫型画会の会長として県内各地で普及活動に取り組む。3月にはフランスで個展を開催した。

今回の受賞は、これまでの活動や功績が評価された。今月26日に県総合文化センターで表彰式があった。受賞を記念し、6月20―24日に同市役所市民ギャラリーで作品展をする。

来庁した大杉さんは「普段の活動が評価されたことはうれしい。市の伝統産業の発展に貢献できたら」と話した。

末松市長は「これからもどんどんチャレンジして」と激励した。