【亀山】亀山市と全国健康保険協会(協会けんぽ)三重支部、亀山商工会議所が主催する「健康経営普及促進セミナー」が29日、同市東御幸町の亀山商工会館で開かれ、市内事業所などから45人が参加した。
同セミナーは、今年2月に3者で締結した「健康経営普及促進に関する協定」に基づき、初めて実施した。
「健康経営で目指す社会~人的資本への投資とウェルビーイング経営~」と題し、健康経営の育ての親と言われる社会政策課題研究所(岐阜市)の江崎禎英所長が講師を務めた。
ウェルビーイング(幸福感)とは、個人が身体的、精神的に健康な状態であるだけでなく、社会的、経済的に良好で満たされている状態にあることを意味する。
江崎所長は「経済拡大期の頃は、『健康』と『経営』は対立概念にあり、売り上げのためなら徹夜するのも当たり前の時代。その分、給料も上がることで従業員も満足していた」と語った。
また、「健康経営は従業員への投資であり、従業員の健康増進により、生産性の向上や組織の活性化、企業価値の向上につながる。従業員が健康で、やりたいことをやれる環境づくりが求められている。従業員のウェルビーイングが真の働き方改革になる」と促した。