伊勢新聞

亀山市広報を電子版多言語に 来月から配信 外国人住民に情報

【10言語で見ることができる電子版多言語広報「かめやまニュース」(亀山市提供)】

【亀山】三重県の亀山市は来月1日から、外国人住民に情報を提供する紙媒体の広報紙「かめやまニュース」を廃止し、電子版多言語広報に移行する。毎月1日に配信。

市はこれまで、外国人住民に対し、日本語、英語、ポルトガル語の3言語で広報紙を作成。市内40自治会を通じて配布してきた。が、近年ベトナムやインドネシアなどからの外国人が増加したため、これまでの3言語に加え、ベトナム語、インドネシア語、中国語など計10言語の電子版広報にした。

同多言語広報は、機械翻訳で音声読み上げ機能を備えている。閲覧は、無料の専用アプリ「カタログポケット」で、スマートフォンやパソコンから見ることができる。

市担当職員は「10言語にしたことで、市の生活情報やイベント情報など、より正確に届けることができ、言葉の壁を越えて、まちの魅力を知ってもらえれば」と話している。市内の外国人住民は5月1日現在、35カ国計2432人で市民全体の4・95%。国籍別ではブラジル、ベトナム、インドネシア、フィリピンの順となっている。

問い合わせは市文化課人権・ダイバーシティグループ=電話0595(96)1224=へ。