三重県議会は29日、新たに設置した「伊勢茶の振興に関する条例策定調査特別委員会」(中瀬古初美委員長、10人)の初会合を開き、来年3月中に条例案を提出することを決めた。
県議会によると、特別委は月に1回のペースで会合を開く。県内外で調査を進めた上で、11月から条例案の検討を進める。パブリックコメント(意見公募)を経て、条例案を取りまとめる。
特別委は伊勢茶の消費拡大に向け、地産地消の取り組みなどを中心に調査する方針。販路拡大に向けたブランド化の方法や、他県が制定した同様の条例などについても調査する見通し。
中瀬古委員長は初会合で「まずは(県民に伊勢茶を)愛飲してもらうことで、消費を増やして生産者に還元したい」とした上で「伊勢茶の自給率向上を中心に検討を進めたい」と述べた。
杉本熊野議員(新政みえ、5期、津市選出)は「理念条例ではなく、具体的で実効性のあるものにしていきたい」などと強調。「条例による地産地消の促進に期待する」と述べた。
この日は、ワンヘルス推進調査特別委(服部富男委員長、10人)も初会合を開催。ヒトや動物の健康を一体的に守る「ワンヘルス」の考え方に基づき、参考人招致などを進めることを確認した。