ラグビー三重、来季レベルアップを 1部残留を知事報告

【一見知事にユニホームを贈った三重ホンダヒートの古田主将=県庁で】

ラグビーの国内最高峰リーグ、NTTリーグワン1部の三重ホンダヒート(鈴鹿市)の前田芳人ゼネラルマネジャー、古田凌主将らが29日、県庁の一見勝之知事を訪ね、初めて1部に挑戦した今季の成績が12チーム中11位だったことや、今月行われた2部2位の豊田自動織機シャトルズ愛知との入れ替え戦の結果、来季も1部で戦うことなどを報告した。

前田GMは「残留できたのは全員がハードワークした結果」と語る一方で、地元鈴鹿市でのホストゲームの観客動員数が振るわなかったことを「勝ち星が少なかった」と反省。「勝ちゲームを重ねることで客も集まる。そこを実行できるよう努めたい」と表情を引き締めた。

4年後の1部優勝を目標に掲げて、昨年夏、新ヘッドコーチにイタリア代表HCなど歴任したキアラン・クローリー氏を招聘(しょうへい)したが、レギュラーシーズンの戦績は1勝15敗にとどまった。ホストゲームの観客動員数も1部チームで最も低かったという。

チームはこの日、選手、スタッフ計29人の今季限りの退団を発表。これまでは社員選手の比率が多かったが来季はプロ契約選手の割合を増やす方針という。「例年にない大勢の退団」を「断腸の思い」とする前田GMだが「ある程度勝てるようなチームにしていかないと(3年後の)優勝も狙えない。選手もスタッフもレベルアップしていかなければ」と語った。