伊勢新聞

水福連携で津のNPO「どんぐりの会」が受賞 ドミノピザ「産直ドミノ基金アワード」

【高井部長(左から3人目)から表彰状を受け取る池田理事長(同4人目)(どんぐりの会提供)】

【津】三重県津市のNPOどんぐりの会(津市戸木町、池田芙美理事長)が運営する就労継続支援B型事業所「リベルタ」がこのほど、宅配ピザチェーンドミノ・ピザジャパン(東京都)が農林水産業の課題解決に地域で取り組む団体を表彰する「産直ドミノ基金®アワード2023」を受賞した。陸上養殖を取り入れた障害者の就労支援や水産業の後継者不足を解決する取り組みが評価された。

同基金は一昨年に設立。同社の商品「産直ドミノ・クワトロ」購入客が注文額の百円単位を切り上げた端数を寄付できるプログラムで資金を積み立て、社会や環境問題の改善を目指す団体を表彰している。

今回は全国から応募のあった33団体から5部門6団体を選出。同事業所は「農福連携・林福連携・水福連携の部」で選ばれた。賞金は30万円。

同事業所で贈呈式があり、同社西日本営業部高井寿部長から池田理事長に表彰状が贈られた。高井部長らは陸上養殖で育てたカワハギを出荷する様子を見学し「水福連携の仕組みを通じ地域の課題解決となる社会的意義に期待している」と述べた。

池田理事長は「多くのご縁があり出荷のサイクルが確立できるようになってきている。こつこつと活動を続けることが大切で、頂いた賞金を役立てたい」と謝辞した。