車検切れで2カ月運行 三重県の公用車、南勢志摩児相

三重県は27日、南勢志摩児童相談所(伊勢市勢田町)の公用車1台を約2カ月間、車検切れの状態で運行していたと発表した。外部から指摘を受けて車検切れが発覚した後も運行していた。

県によると、この公用車は3月19日から5月24日までの間、計17回にわたって車検が切れた状態で運行。約1300キロを走行していた。この間、事故や交通違反はなかった。

給油の際、ガソリンスタンドの店員から指摘を受けて車検切れが発覚したが、職員は500メートルほど運転して児相に戻った。発覚後も運転した理由について「気が動転していた」と説明している。

この公用車を管理する中勢児童相談所が、誤って有効期限を本来より1年遅い「令和7年3月18日」と一覧に記載していたことなどが原因。運転していた職員も車検切れに気付かなかった。

子ども・福祉部児童相談支援課は「今後は一覧表を作成する際に車検証の原本と突き合わせるなど、確認を徹底する。車検切れの車両を運行したリスクなども職員に周知する」としている。