三重県商工会連合会と県産業支援センターは27日、中小事業者の事業継承を支援する覚書を締結した。高齢化や後継者不在に悩む事業者を、相談対応などを通じて支援する。
覚書は、事業承継に関する情報や支援のノウハウを両者で共有すると明記。事業承継に関する相談会や勉強会を定期的に設けることや、支援が必要な事業者を紹介し合うことも定めた。
連合会とセンターは平成29年度から、県や市、金融機関などでつくる事業継承ネットワークで連携。県の事業継承支援方針に基づき、セミナーなどを通じて事業承継を促進してきた。
この日、津市栄町1丁目の県合同ビルで覚書の締結式があり、連合会の坂下啓登会長と、センターの岡村昌和理事長が覚書に押印した。
坂下会長は「伴走型で事業者を支援し、地域の持続的な発展につなげたい」とあいさつ。岡村理事長は「支援は地域や経済にとっても重要。取り組みを強化したい」と話した。