<東海地区大学野球>皇學館大、打線のつながり欠き 勝負所で失策も

皇學館大は2戦2敗で神宮切符を逃した。日大国際関係学部戦は相手を4本上回る9安打、中部学院大戦は互角の9安打を放ったが打線がつながりを欠いた。勝負所の失策も痛かった。

森本監督は「ピッチャーを中心にした守りから入る自分たちらしい野球ができなかった。東海大会を経験している選手が少なく硬さもあったのかもしれない」と試合を振り返った。

今年春の三重県リーグ戦で11季連続優勝を達成したがその道のりは厳しかった。昨年秋のシーズンを終えて主力の顔ぶれが大きく変わった。今年2月には大分県で約1週間の春季キャンプを行うなどして戦力の立て直しを図った。

野球部初の試みは選手同士の絆も深めた。中部学院大戦で3点を追う八回、1死から逆方向へソロ本塁打を放った4年生の生田は「キャンプで部員同士の仲が深まった。つらい時相談したりして支えてもらった」。

なお1死一塁の好機で代打で入り、遊撃への内野安打で1死一、二塁とチャンスを広げた4年生の木本も「自分の力だけで打てたヒットではない」と仲間に感謝した。

一発長打のある生田、代打の切り札で活躍した木本も今季限りで引退し、野球部はまた新しいスタートを切る。試合後、4年生の小林主将は「新チームが始まってまだ半年。これからまたチームは伸びる。秋絶対借りを返せるよう頑張ろう」と仲間に呼びかけた。