鈴鹿峠の大雨に備える 亀山で通行止めゲート操作訓練

【遮断機の動作確認をする職員ら=亀山市関町沓掛の国道1号下り車線で】

【亀山】梅雨を前に、国交省中部地方整備局三重河川国道事務所は22日、亀山市関町沓掛の国道1号下り鈴鹿峠通行止め遮断機装置の「ゲート操作訓練」を実施した。

同事務所が管轄する、沓掛から滋賀県甲賀市土山町までの約4・6キロ区間を雨量規制区間に設定。連続雨量180ミリに達した場合、遮断機を下ろし区間内の車両通行を禁止している。令和5年8月の台風8号では連続雨量244ミリを記録。8時間の通行止め規制をした。

この日、同事務所職員ら計21人は、遮断操作機の手順と点検のほか、電動と手動の2通りで遮断機の上げ下げ操作を確認した。

同事務所道路管理第一課の小林英興課長は「台風の接近により大雨の恐れがある場合は、気象情報をこまめに入手していただき、予定を見直すなどして不要不急の外出を控えていただくようお願いします」と話した。

同装置は、昭和43年8月に岐阜県内の国道41号で、集中豪雨により観光バス2台が飛騨川に転落、乗員乗客計104人が死亡した事故を教訓に、全国の主要幹線道路に設置されるようになった。