「生命の駅伝」鈴鹿を走る がん研究募金受け取り 三重

【次の目的地に向けてスタートする参加者ら=鈴鹿市役所で】

【鈴鹿】三重県内の医療関係者らが中心となり、がん研究の支援を目的に取り組む「第30回生命の駅伝」(同駅伝実行委員会主催、上村眞由実行委員長)の出発式が22日、鈴鹿市の同市役所南側広場であり、県内外の参加者16人が、鈴鹿中央総合病院や鈴鹿回生病院など6カ所を巡り、終点の亀山市役所まで約23キロを走った。

今年の同駅伝は11日にスタート。6月1日まで、県内全域の29市町を13コースに分けて実施。市町の役場や医療機関を巡り、事前に設置した募金を受け取りながら走る。

この日は5日目。出発式では末松則子市長が「この活動を通じて、がんに対する研究がさらに進歩し、がん患者の方々の希望となることを願う」と激励し、市民や市職員から寄せられた10万2398円が入った募金箱を走者に手渡した。

走者が募金箱を受け取った後、上村実行委員長(81)は「30年前に有志で立ち上げた活動。だんだん輪が広がり、社会の健康のために走る体制ができてきた。今後、みなさんの力で三重から日本、世界に広げていきたい」とあいさつした。

募金は三重大病院のがん研究者の研究支援に充てる。

市職員約70人の見送りを受けながら、走者らは次の目的地となる市消防本部を目指して出発した。