三重県子ども・福祉部は21日の県議会代表者会議で、児童虐待防止に向けた県の責務などを定めた「子どもを虐待から守る条例」の改正案を、来年6月に提出する考えを示した。
県によると、今年12月の県議会医療保健子ども福祉病院常任委員会で条例改正の中間案を公表する方針。パブリックコメント(意見公募)などを経て、来年3月にも最終案を示す。
同条例は平成16年に制定。児童虐待の防止に向けた県や市町の責務などを明記しつつ、子どもの安全を確認するための方法や虐待に対応する人材の育成などに関する具体的な記述はない。
津市で母親から虐待を受けた女児=当時(4つ)=が死亡した事件を受け、一見勝之知事は先月、条例改正の検討を進めると表明。県は事件の検証委がまとめた報告書などを踏まえて改正を検討する。