【鈴鹿】三重県鈴鹿市江島台の県弓道連盟支部鈴鹿弓道協会(山田勝彦会長)は19日、同市山本町の椿大神社で「奉納巻藁射礼(ほうのうまきわらじゃらい)」を執り行った。10月6日に同大神社弓道場で開催する「第25回椿大神社奉納弓道大会」の成功と弓道の発展を祈願した。
神事には会員ら26人が参加。神職による内拝殿での成功祈願奉告祭の後、椿自彊館弓道場で教士七段の山田会長(70)が、古式にのっとり、直垂(ひたたれ)に切りばかま、烏帽子(えぼし)姿で射手を務め「やぁ」「えい」の邪気払いの掛け声とともに、約2メートル先の円筒形の巻きわらに向かい甲乙2本の矢を射た。
山田会長は「礼に始まり礼に終わる弓道の精神を、若い世代に広く伝えていきたい」と語った。同協会は、小学生から80代まで150人余の会員が所属しており、同弓道場や市武道館で練習を重ねている。大会には県内外から約200人が参加する予定だという。