自転車の安全利用を促進する5月の「自転車月間」に合わせ、三重県警は17日朝、自転車の通行量が多い北勢地域の各所で自転車の一斉取り締まりをした。「イヤホンの着用」や「一時不停止」など、約100件の違反を確認し、警告や指導をした。
イオンタウン四日市泊店前では、四日市南署員4人が午前7時半ごろから約1時間、取り締まりに当たった。イヤホンを両耳に着けて走行するなどの交通違反をした高校生や社会人らを呼び止め、警告書を渡して交通ルールを守るよう指導した。
また、自転車の利用者に「自転車でも交通違反は絶対ダメです」などと書かれた紙を配ったほか、昨年4月に努力義務となったヘルメットの着用についても呼びかけた。
田中文美交通第一課長は「自転車も車両の一種で、交通違反は事故につながる危険な行為。交通ルールをしっかり守るとともに、ヘルメットも着用して事故を防いでほしい」と話した。
県警交通指導課によると、今年、県内で発生した自転車が関連する人身事故は3月末の時点で78件で、昨年同期と比べ1件減少した。そのうち、自転車の交通違反が主な原因で起きたとされる交通事故は21件だった。