地元三重への就職、高校生に促す 伊勢で教員と企業の情報交換会

【情報交換する高校と企業の担当者ら=伊勢市岩渕の伊勢商工会議所で】

【伊勢】来年春に卒業する高校生らの地元企業への就職を促そうと、三重県伊勢市の伊勢商工会議所で16日、県内の高校の進路指導担当教員と、企業の人事担当者らの情報交換会が開かれた。

高校生の就職活動が本格化する7月を前に、伊勢、鳥羽商工会議所などが毎年開いている。県内の高校25校と、伊勢、鳥羽両市に営業所を置く39の企業が参加した。

各校の担当教員らは、企業ごとに設けられたブースを回り、担当者から仕事の内容や勤務形態、採用活動などについて説明を聞いて、情報交換を行った。

参加した福祉事業の担当者は「就職を希望する生徒数など学校の情報を聞いたり、受け入れ体制を伝えたり、交流の場としていい機会。実際、採用につながっている」と話した。

津市の県立高校の教員は「生徒の9割が地元での就職を希望している。各企業、給与や休日など労働条件が良くなっていると感じた。情報を持ち帰って伝えたい」、伊勢市の高校の教員は「資料では分からない情報が聞けてよかった。生徒一人一人の目標にあった就職につなげたい」と話していた。