伊勢新聞

津田学園、5年ぶりV照準 春季東海地区高校野球18日開幕 バッテリーの活躍かぎ

【タイブレークでいなべ総合を退けた春の県大会3回戦。タイブレークから登板した同学年の水成柾斗投手に声をかける津田学園・宮地渉捕手(左)=4月、四日市市の霞ケ浦球場で】

岐阜県内で18日から、第71回春季東海地区高校野球大会(東海地区高野連主催)が始まる。三重県からは4月開催の春の県大会を制した津田学園、準優勝の菰野が出場する。

ともにバッテリーを中心とした粘り強い試合運びで県大会を勝ち抜いた。津田学園は2年ぶり8回目、菰野は5年ぶり6回目の春の東海大会出場となる。

このうち5年ぶりの県大会優勝に続き、5年ぶりの東海大会優勝も目指しているのが津田学園。最速146キロの右の本格派の3年生中村駿亮主将ら厚い投手層が今年の強みだ。

投手陣を束ねる捕手では昨年秋、背番号「2」を背負った3年生宮地渉の活躍がかぎを握りそう。中学まで二塁手で、高校から捕手への挑戦を始め、持ち味の強肩で一度は正捕手の地位を勝ち取った。

配球や投手のリードに不安も抱えていたが周囲の助言にも助けられて徐々に解消。開幕前の体調不良が原因で、背番号「20」でメンバー入りした今年春の県大会も準決勝、決勝を含む3試合に先発した。

高校卒業後も捕手として上のレベルを目指して行くつもりで「打てて、守りも信頼してもらえる捕手」が理想という。今年春の県大会は打撃が振るわなかったと反省を忘れず「次は(打撃で)皆を助けてあげられる場面を」と意気込む。

春季東海地区高校野球大会は、東海4県(三重、愛知、岐阜、静岡)の春の県大会上位2校(計8校)によるトーナメント戦。津田学園は、カヤバスタジアム(岐阜県可児市)で18日午後0時半開始予定の1回戦で、岐阜2位の岐阜市立岐阜商と対戦。菰野の1回戦の会場もカヤバスタジアムで18日午前10時から、愛知1位の享栄と対戦する。決勝は21日午後0時半から長良川球場(岐阜市)で予定されている。