花中心に新作絵画30点 岡林さん、津の三重画廊で個展

【作品を紹介する岡林さん=津市中央の三重画廊で】

【津】絵画公募団体独立美術協会会員の岡林まち子さん(64)=津市久居本町=の2年ぶりの個展が、同市中央の三重画廊で開かれている。花の作品を中心に新作30点を展示販売している。19日まで。

岡林さんは旧久居市(現・津市)出身で武蔵野美術短大卒。20代から同協会で入賞を重ね、令和元年最高賞の独立賞を受賞した。

青の背景に浮かび上がる白のカトレア、薄い花びらを幾重にも重ねるボタンなどさまざまな花の姿を描いた。長く追求する題材の鉱物を描いた小品の他、和歌山県串本町の橋杭岩など珍しい風景の作品も見ることができる。

岡林さんは「花や鉱物は内から出る輝きを描く空想。風景は対峙(たいじ)してその時の風を感じて描いている」と違いを話す。

小品での新たな試みが大作につながることもあるといい「自由に見てほっとしてもらえたら」と来場を呼びかけた。